• 惠泉(けいせん)ノア製作所
  • 惠泉(けいせん)マナベーカリー
  • ビュウソーイング
  • ハレルヤ典礼
  • 惠泉(けいせん)アモスファクトリー
  • 文泉(もんぜん)書院
  • 惠泉(けいせん)マリア訪問看護ステーション
  • 惠泉(けいせん)ひかり訪問介護ステーション
  • レストハウス惠泉
  • イベント企画
  • 惠泉インターナショナルプログラム
  • ヴィタポート愛
  • 珈琲とパンの店ヴィタ/ショップ ヴィタ
  • 中国小麦粉料理専門店 惠泉
  • 丹波の宿 恵泉

お知らせ

ひかり
いっぱい集まってきてるなあ

余市豊丘も雪解けのシーズンを迎えました。岩壁のような雪山が見る見る内に小さくなり、替わって大地が顔を出しました。建物の軒先でも花の蓋が綻び、クロッカスや水仙の花が咲き始めています。

惠泉ひかり訪問介護ステーションの事務所にも春の訪れがあります。Sさんの部屋の窓辺に、いろんな小鳥がやって来ているのです。「いっぱい集まってきてるなあ」とSさんはおっしゃいました。広い豊丘の大空から窓辺にある小さな餌台をめがけて鳥たちが舞い降りています。雀、四十雀(シジュウカラ)、鵯(ヒヨドリ)、懸巣(カケス)などなど……私が見ているときでも、五羽の雀が餌を啄(ついば)んでいました。大きな目をクルンクルンさせて。

この餌台は一日の大半をベッドで過ごされるSさんの心の癒しに少しでもなれるようにと、所長が餌台や小鳥に詳しいG牧師先生に頼んで作ってもらわれたのでした。今は地面の上にその餌台は建っていますが、ほんの少し前迄、Sさんの窓辺も雪でいっぱいでした。豊丘の山々がまだ雪で覆われている間に、この餌台は設置されました。白一色の景色の中で、餌台は大空に舞う鳥たちにどのように映ったのでしょうか。まもなくこの小さな餌台は鳥たちの知るところとなり、やってくるようになりました。中には幾日も餌にありつけず、ひもじい思いをした小鳥が来ているのかもしれません。小鳥一羽一羽にドラマがあることを思わされ、眺める私たちにもドラマがあります。  

聖書に空の鳥たちのことが書かれています。「彼らは種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に収めもしない。だが天の父は鳥を養ってくださる。その一羽さえ、天の父のお許しがなければ地に落ちることはない。」何と力強い、神の御言葉でしょうか。空の鳥も私たちも命あるもの。天地一切のものが神の中で守られていることを知ります。 

餌台にやってくる小鳥、それを見る私たちも、神の大切なものとして連動していることを覚えます。見、知り、繋がってゆく課程はいろんな事が起こるけれど、命を通して神に引き寄せられてゆくことであり、神の瞳の中で私たちは時間を共有して、共に暮らすからこそ、互いに違う個性が摩擦をおこし、痛みを覚えながらも、溶け合わされて互いに受け入れ合って、神の家族として繋がってゆくのだと思わされました。命の営みがあちこちで行われる春は、神を身近に感じる季節ではないでしょうか。

 

惠泉ひかり訪問介護ステーション 神谷志げ子

2013年5月1日