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お知らせ

文泉
空の鳥を見なさい

北海道余市は、ようやっと春めいてまいりました。遠くの山はまだ雪をいただき、川には雪解け水が豊かに溢れ、盛んに小鳥が鳴いています。ウグイスがホーホケキョ、トンビはピーヒョロロ…この浮世離れした美しい景色を皆さんにお伝えするのも惠泉意匠室の大切な使命のひとつです。  「餌箱を設置したら、珍しい鳥が来てるよ、撮っておいてね」そう声をかけられたのも束の間、いざ、撮りにいこうとしたら、小鳥は来ていない様子。忙しさにかまけていたら、雪が融けてしまい、鳥たちは林に戻ってしまったそう…ああ、どうしてこういつも、一歩遅れるのかしら!そこから毎日、首を長くして小鳥を待つ日が続きました。何とか撮りたくて意地になってきました。

 聖書に「空の鳥を見なさい」とイエス・キリストが勧めている箇所があります。生活のことに思い煩う私たちに、小鳥は蒔くことも刈ることもないのに、天のお父様がこうして養ってくださっている。小さな鳥ですらそうなら、君たちのことはなおさら、神様が心にかけて下さっている。大丈夫だと諭しておられるのです。

 神様の手の中で生かされている野鳥は私のカメラにはおさまらない。写真も授かりものなのだ。簡単に撮れる気でいた自分を恥じました。その自己過信がシャッターチャンスを逃す原因です。撮れなかったら、空っぽの餌箱を撮って、小鳥はもう山へ帰りました、という記事にして謝ろう。それが現実なんだから。そう思いました。

 でも鳥たちは来てくれました。素早い動きがなんとも可愛らしい。息を飲んでシャッターを押した時、嬉しくて仕方なく、魂に刻まれたのは「安心」。撮れてもいい、撮れなくてもいい。ただいつもこの鳥たちのように一生懸命でいよう。自然は私たちをシンプルにしてくれます。

 写真は「山雀(ヤマガラ)」という小鳥です。山に生息しているのが冬には平地に移動してきて、つがいで行動する。昔は飼育して芸をしこむこともあったという賢い鳥ですが生息数は減少しているとのこと。私たちの「開発」のせいでしょうか。

 小鳥たちは今日も歌っています。喜びがはちきれているかのように。生きていく厳しさを知らないはずはないのに。

惠泉意匠室 藤井有香

2013年5月15日